お誕生日おめでとう。

SKEのオーディションに合格してから3年。早かったような長かったような。でも最初の1年はほの自身も家族にとっても、とても辛く長く感じたよね。

まずオーディションに応募したとほのから聞いた時はみんな驚きました。こんな引っ込み思案な性格で、芸能界でやっていけるわけないと思ったからです。

一緒に出かけて、「アイスクリームが食べたい」と言って並んでも、「自分で注文できない」と引き返してくる子だったから、合格できて嬉しかったけど、心配のほうが大きかったのは正直な気持ちです。

でも、レッスンが始まって、本当に心配しないといけなかったのは性格より運動神経でしたね。休まず真面目にレッスンに行っているのに認められない、成果がでない。毎日暗い顔で帰ってきたり、家に着いた途端、おばあちゃんに大泣きして抱きついたり、家族は心配でなりませんでした。

お父さんはほのにがんばって欲しい気持ちがあって、ずっと励ましてきたけど、ほのの悩んでる姿を見て「辞めてもいいよ」と言った時期があったよね。

でも「もう少しがんばってみる」と返事を聞いた時は安心した気持ちと、また暗いほのの顔を見なければいけないのかなって気持ちで複雑でした。

それでも少しずつ笑顔が出るようになり、昇格が決定してからは朝、髪を乾かしながら鼻歌を歌っているのを聴くと本当に続けてきて良かったなと思います。

心配していた性格も今では出かけた時に「お父さん、何が食べたい?」とテキパキ動いてくれるようになりました。SKEに入って変わったなと関心します。

のんびりした性格で、家族でもイライラするぐらいですから、ファンの方達にはそれ以上にイライラさせてしまっていると思います。見放すことなく応援してくれて、本当にありがとうございます。少しずつですが、ほののペースで前に進んでいると思います。これからも長い目で見守ってもらえると嬉しいです。

スタッフのみなさん、メンバーのみなさん、ファンのみなさん、ほのは口下手で感謝の気持ちを上手に表わすことができないと思いますし、甘える性格ではないので、かわいくないと思います。

でも最近は「お父さん聞いて」と言ってくることが減ったので、寂しいですが、やっと心を開いて話せるメンバーができたんだと思います。

運動神経や性格で、みんなより出だしが遅くなってしまいましたが、これからもどうぞよろしくお願いします。今日は生誕祭を開いていただきまして本当にありがとうございました。

父より

(2013年9月11日 SKE48劇場 チームE 3rd「僕の太陽」公演)