18歳の1年はあっという間で、半分以上自粛期間で、高校卒業して大学に行くように言われていましたが、私はAKB48に入った時からすべてをかけてきたので、社会人になって自粛期間もその前からもなかなか活躍できることがなくて、やっぱり何かに選ばれないことは悲しいし悔しいし、今までも卒業は何回も考えたことあったけど、自分の中では二十歳までは頑張ろうと思っていましたが、このまま少しずつ自粛が解除されても今の自分は成長できないんじゃないかなと思いました。

同期は総監督やキャプテンや選抜でたくさん活躍していたり、19歳は頑張って死ぬほど努力をしたらもしかしたらチャンスはあるかもしれないけど、でも頑張ってその努力が報われなくて、気がついたら何年も経ってしまって、このまま埋もれたくないし、終わりたくないし、でもAKB48が大好きだからこのまま甘えていたいという気持ちもありましたが、真剣に考えて、後悔はしたくないと思ったので今自分が一番やりたいことに挑戦して、新しい道に進むなら10代最後の今しかないと思い卒業を決意しました。

19歳の1年は、AKB48って専門の劇場があって、大きな会場でコンサートをしたり、衣装も可愛いし、曲もいいし、凄く恵まれていて、アイドルグループでは一番だと思います。

卒業してAKB48では叶わなかった夢を諦めずにファンの皆さんにもいつか見てもらいたいし、モデルや舞台もまたやりたいし、写真集も出してみたいし、色んなことに挑戦できるような10代最後を目指したいです。

そして、今日まで300回以上ステージに立たせてもらって、バックダンサーから始まって、色んな公演の初日メンバーに選んでいただいたり、センターに立ったことやソロでユニットをやったり、つらいことばかりじゃなくて、7年間で考えたらもしかしたらいいことの方が多かったかもしれないと思いました。

このステージに立っている私を見つけてもらいたいといつも思っていたので、もうここに立てないのが凄く寂しいです。

やっぱりこのステージに立つとまだまだいたい気持ちになってしまって、でもAKB48が大好きだからこそ卒業してから自分自身もっと輝きたいので自分で悩んで決めた卒業を7年間学んだことを活かせるようにこれから頑張ります。

そして今日は一緒に出られなかった同期やメンバーもいて寂しいんですけど、このような状況の中でもファンの皆さんもいてくださって、AKB48にいて本当に良かったと思いました。

また絶対にすぐ会えると思っているので、さよならは言いません。

AKB48の私を見つけて応援してくださって、7年間本当にありがとうございました。

(2020年12月10日 AKB48劇場 チーム4「手をつなぎながら」公演)