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村山彩希 卒業スピーチ全文 (卒業コンサート)

アンコールありがとうございます。

そして今日は卒業コンサートとして、お昼と夜公演やらせていただけて本当に楽しかったし、嬉しかったです。

そして、卒業コンサートを作っていくうえで、セットリストだったり、演出だったり、今日はHuluさんで配信があったり、あとは振付の先生方だったりとか、たくさんのスタッフさんが動いてくださったから今日この日があるんだなと、改めて実感しています。本当にスタッフの皆さん、ありがとうございます。

そして、このドレス見てください。めっちゃめちゃ可愛くないですか?

ありがとうございます。

衣装さんはいつも私たちメンバーに愛情を注いでくれて、今日もこのキラキラをね、ギリギリまでつけてくれていたりとか、真ん中にリンゴのね、ワッペンがあるんですけど、「48個あるんだよ」って教えてくれたりとか、このドレスに限らず、愛がこもった衣装があって、今までそれを着ていたから私は約14年間アイドルになれていたんだなと思いました。衣装さん、本当にありがとうございます。

そして、メンバーの皆。

今日は昼と夜、私のわがままを詰め込んでしまって、それに嫌な顔ひとつせず付き合ってくれて本当にありがとう。

私が「いやー、皆に覚えさせるのは申し訳ない」って何回も言ったんですけど、「ゆいりーさんが後悔のないようにやってください」とか「いや、むしろ覚えたいです」みたいな発言をいっぱいしてくれたおかげで悔いのないセットリストができました。

そして、そんな優しい後輩がたくさんいたからこそ、私もAKBにいて何かを残してあげたいと思えたんだと思います。本当にありがとう。

今日の卒業コンサート、リハ中からやっぱりメンバーと離れるのは寂しくて、空き時間で話したことだったりとか、レッスン中ふざけたりとか、何気ない当たり前の思い出が懐かしいなってなってしまうのがほんとにつらくて。

だけど、私が今このタイミングで卒業することで残せることもあったんじゃないかなって思います。

私が、今までAKBを先頭で引っ張ってきたわけではないけど、たくさんステージに立ってきて、後輩たちに言いたいこと、残せるのかなって思うことは「ステージは平等であって、ステージは、ライブは楽しいんだよ」ってことを何か感じ取ってくれてたらなって思います。

そして、何よりファンの皆さんの声があって、ファンの皆さんが作ってくれる空間があるからこそライブができているんだよっていうことをこれからも忘れないでいて欲しいです。

そして、私のお友達へ。

中学2年生の頃にAKB48に入って、部活になかなか出れなかったりとか、学校も休みがちだったけど、テスト範囲を教えてくれて、廊下で声をかけてくれて、たくさん応援してくれて、ありがとう。

その時の優しさが、私を、活動を真剣に向き合わせてくれる力になりました。

私がAKB48を卒業したら、次は、もし友達に何かあった時は私が助けるので、なんなりと言ってください。

そして、たくさん迷惑や、心配や、たくさん支えてくれた家族へ。

まずは一番上のお姉ちゃん。

AKB48を知るきっかけになったのは、お姉ちゃんのおかげです。

「3人姉妹で、いつか一緒にステージに立とうね」って言ってたね。

その夢が叶わなくて、私1人だけがAKB48になって、加入した当初はライブとか積極的に見に来てくれなかったから嫌われちゃったかな?って思ってたんだけど、お姉ちゃんもきっとその当時はちょっと複雑な気持ちがあったのかな?って思ってました。

でも、今は誰よりライブに来たら泣いてくれるし、歌番組も全部チェックしてくれるし、電話したら「ゆうは頑張ってるよ」って褒めてくれて、本当にありがとう。

そして、真ん中のお姉ちゃん。

お姉ちゃんはライブにいっぱい来てくれて、いっぱい泣いてくれるし、終演後、「今日どうだった?」って言うと、横にいるなぁちゃんの顔を見て大号泣します。

私にも感動してください。

なんて思ってたけど、家帰ってから「マジでゆうは凄い」みたいな、語彙力低めの感想をくれるお姉ちゃんだけど、妹っぽいお姉ちゃんが本当に愛おしくて大好きです。

そして、私の末っ子感溢れる、あのふざけるテンションは、パパの遺伝です。

3日前に急に電話がきて「何かな?」と思ったら、「ゆうにサプライズでお花を出したいんだけど、何が良い?」

サプライズって知ってる?

でも、ちゃんと今日お花が届いて、一生懸命考えてくれたんだなと思ったら、ちょっと不器用だけど、不器用なりに見守ってくれる愛情がパパの優しさなのかなと思いました。ありがとう。

そして、本当に迷惑をかけたママへ。

私は反抗期だったし、お仕事帰ってる途中で喧嘩したりとか、宿題手伝わせちゃったりとか、最後の最後まで交通費の紙を書かせてしまったりとか、本当に甘えてばっかりなんですけど、アイドルとしていつもヒントをくれるのはママでした。

ママがあの時、私に黙ってAKB48のオーディションに書類を出していなかったら今ここにいません。本当にありがとう!

そして、最後はファンの皆さんへ。

いつどこで出会ったかは、きっとバラバラだと思います。出会ってくれて、ありがとうございます。

私はけっこうネガティブだし、今日もずっと大丈夫かなって思ってたんですけど、最後までこうして自信を持ってステージに立てたのはファンの皆さんが作ってくれる温かい空気があったからです。

最初は、ほんとにただ単に劇場のステージに立ちたくて、劇場毎回毎回出てたんだけど、気づけばファンの皆さんが作ってくれるあの空間、あの劇場が好きなんだなって気づきました。

あの劇場に立てなくなるのは本当に寂しいけど、これからも私はまだまだ成長していきたいと思わせてくれたのもファンの皆さんだったし、まだまだ色んな光景を見ていきたいなと思っていますので、ちょっと不器用なゆいりーをこれからも支えてくれると嬉しいです。

まずは約14年間、私を支えてくださって、応援してくださって、見つけてくれて、ありがとうございました。

秋元先生が私に書いてくださった卒業ソングは「ゆいりーという架空の憧れの存在がいて、その憧れている存在が卒業する、というのを歌った曲だよ」と教えてくれました。

だから、今日はAKB48のゆいりーに感謝をしながら歌いたいと思います。

(2025年5月6日、AKB48村山彩希卒業コンサート夜の部)

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