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向井地美音 27歳の生誕祭スピーチ全文

26歳の1年はどんな1年でしたか?

26歳は、まずは総監督を退任してから初めて過ごした1年間でした。

去年の生誕祭も5月に開催してもらったので、その時にはもう退任して2ヶ月ぐらいだったんですけど。

で、その時にちょっと似たような話をしたんですけど、総監督じゃなくなった時に、今まで凄く、こう、それを必死に走り続けてきた分、総監督じゃなくなった自分はグループに対して、じゃあ何ができるんだろうっていう風に悩んだりとか、あとは、そうですね、まあ、変わって新しくなっていくAKBの中だったり、どんどん次のステージに進んでいく同世代のメンバーとか周りの友達とかを見てる中で、こうなんか私だけどこか大人になりきれてないような、そういう焦りとか不安もあったりして、このまま自分は大丈夫なのかなっていう風に凄く不安に思っていたことも正直ありました。

なんですけど、ほんとにファンの皆さんが普段の握手会とか、色んなところで優しい言葉をたくさんかけてくれて。「みーおんがAKBだったからAKBを好きになったし、みーおんがいる限りAKBを応援し続けるよ」って言ってくださったり、「こんなに長くアイドルを続けてくれて、ありがとう」って言ってくれたりとか、そういう言葉が本当に私の支えになって。

あとは先輩であるゆうちゃんと沙穂ちゃん、もう先輩2人だけになっちゃったんですけど、その2人の背中を見てて、「あっ、長く続けるっていうことにも凄く大きな価値があるんだな」って言う風に気づけて、なんか頑張ってきて良かったなっていう風にも思えた1年でした。なので、そういう風に支えてくださったファンの皆さんにも本当に感謝しています。

そして、総監督だった時はやっぱり自分のことよりグループのことを考える時間の方が長かったりとか、じゃあ逆に総監督になる前の自分ってどうだったんだろうなって思い返してみたら、今でこそちょっと信じらんないんですけど優等生キャラっていう風に呼ばれてね。ねぇ、ちょっとお酒の話をする大人になると思いもしなかったんですけど、そういう風に言ってもらえて、でも、周りの目とかどう見られてるんだろうっていうのを凄く気にしながら生きていたなと、今振り返ると思うので。

まぁでもそういう風に、その時々で自分と向き合いながら頑張ってきた自分がいるからこそ、今この年、大人になって、やっとありのままの自分を愛してくれる人がいるんだなっていうことに凄く気づけて、1人のアイドルとして皆さんに応援してもらえることの幸せを改めて感じましたし、凄く自分を認められた、そういう、うん、考えすぎずにアイドルを楽しめている自分を認められた1年だったかなと思います。

はい、なので。ありがとうございます。

そう、なので、それってなんか、自分で言うのもあれなんですけど、頑張りの貯金みたいなものをしていてくれた過去の自分にも凄く感謝しています。

で、ちょっと長くてすみません。そして、総監督をやっぱり引き継いでくれたなるちゃん、今日はここにいないですけれども、なるちゃんがそれを引き継いでくれて、私がやってきたことを、プラスなるちゃんらしく明るく前向きにグループを今引っ張ってくれてるから私も安心してここに立っているし、そのほかのメンバーの皆も、こんなに可愛くて一生懸命で頑張ってる後輩たちの成長を近くで見守らせてもらえるっていうのが本当に幸せなので、なるちゃんやメンバーの皆にも感謝の1年でした。ありがとうございます。

27歳はどんな1年にしたいですか?

27歳になってしまいました。

あのー、ね、今年2025年っていうのはAKB48の20周年イヤー。本当に大切な節目の年なんですけど。

それと同時に私と私のファンの皆さんにとっては、また1つ違った意味で大切にしてきた節目かなと思っていて。

それは何でかっていうと、私が8年前のソロコンサートで「私、向井地美音はAKBの20周年までここで頑張りたいと思います」っていう話をしたからなんですよ。覚えてね、くださってる方もたくさんいると思うんですけど。

はい、あの、っていう話をすると、凄い一気に緊張感が走ったなっていう(笑)

めっちゃ、あの、今日何か発表があるんじゃないかっていう風に多分皆さん、その発言の影響もあってドキドキさせてしまってると思うんですけど、先に言っておきますが、何もないです。(拍手)

何もないので

※武藤小麟、号泣

アハハハ(笑)

※武藤小麟「するって言ったじゃん(涙)」

ごめんごめんごめん。今ね、ハッピーバースデートゥーユー、涙サプライズ!流れて間に小麟に「実は発表するんだ」って。(客爆笑)

いや、信じないと思って。小麟にめっちゃスピーチの相談全部してたから、さすがに冗談として捉えてくれるかなって思ったら、ごめんごめんね。

※武藤小麟「安心しました」

ごめんなさいね。ちょっとこれは先に言っとかないと、皆ドキドキしたまま最後まで行くことになるかなと思ったんで先に言わせてもらったんですけど。

で、なんでそのね、発言の…

※武藤小麟「本当にごめんなさい」

いやいや、嬉しいです。そうやって泣いてくれる後輩がいて。

そういう言葉を発した、そのソロコンの話を今したかっていうと、あの時の私って選抜とか、まあシングルのセンターをやらせていただいたり、ソロでコンサートもやらせてもらったり、本当に恵まれていた環境で、正直そのAKBに入ってからまだ挫折っていうものを経験したことがない時だったんですよ。

だからあの時の私にとっては、その言葉って、なんかおっきな宣言とか、凄い叶うかわからない願望っていうつもりではなくて、なんかまるで当たり前にこう見えている道を言葉にしたような感覚だったんですね。

だから、なんだろう、でも今だからこそ振り返ってみて、「あっ、私はとんでもないことを言ったんだな」っていう、なんか重みを感じていますし、だからその先じゃ当たり前にきっと私はずっとAKBにいるし、AKBが大好きで頑張り続けるんだろうって思って、その先の道をこう歩いてみたら、ね、想像もしてなかった大変なこととかつらいこととかもたくさんあって、ほんとにあんなに大好きだったAKBをやめたいなって思ったことも正直ほんとはありましたね。ねぇ、これは今だからこそ言いますけど。

それぐらい色んなことがあったけど、もちろん楽しいこともたくさんあったんですけど、ていう道を歩いてきて、今ここに20周年を現役メンバーとして迎えられているっていうのは本当にあの頃考えたみたいに当たり前だってことじゃなくて、本当に私にとっては奇跡みたいな。私だけじゃなくて、多分ここにいるメンバー皆、ひとりひとりがアイドルを続けているっていうことが凄く奇跡みたいなことなので、それって本当に支えてくださるファンの皆さんやメンバーやスタッフの皆さんのおかげなので、その感謝を伝えたくてこの話をさせてもらいました。はい。無事に20周年を迎えられそうで、約束を守れそうで良かったです。はい。

ありがとうございます。

なのでね、あのー、それだけ大事にしてきた20周年なので、とにかく私は今年の一番の目標はやっぱり20周年イヤーを盛り上げたいということで、去年たくさんOGの方が劇場にこう来てくれたりしましたけど、まぁわかんない、もしかしたらまたそういうことがね、あるかもしれない。ちょっと私は総監督じゃないので何の情報も持ってないんですけども、今は。

そういう風に、もし来てくださる方がいたら、先輩と今の現役メンバーの架け橋になりたいし、当時のファンの方が「じゃあ20周年だから」って、今のAKBをまた見に来てくれた時に、「あっ、あのとき研究生だったみーおん、まだ頑張ってるんだ」っていう風に思ってもらって、安心感を持ってもらったりとか、そういう、なんか過去と未来をつなげるような存在で、今年は頑張りたいなと思います。はい。

ありがとうございます。

あともう一個だけ。

もう一個は、もう総監督もやめて、この立場になったので、やっぱなるちゃんとか皆がきっと思ってても言えないこととか、言いにくいこととか絶対あると思うので、そういうのを、私が戦う、戦えるような、そう、っていう、やっぱ今まで見てきた先輩たちのように私も頼られるかっこいい先輩になることを目標に、27歳頑張っていきたいと思います。ありがとうございます。

素敵な生誕祭を開いてくださった皆さんにメッセージ

ファンの皆さん、今年も最高の生誕祭をありがとうございます。

ありがとうございます。

えっと、この12年AKBで頑張ってきて、オリジナル公演をね、ずっと夢だったものをいただくことができて、ええと、その大切な「ここからだ」公演を皆さんに見てもらって、そして生誕祭でこういう風にお祝いをしてもらえたっていうのが本当に幸せでした。

今年の、やっぱ一番嬉しかったことは、それ、「ここからだ」公演、やっぱ初日に立てたことだなって思うので、皆さんに祝ってもらえて本当に良かったです。

お花とかももうめっちゃ可愛かったし、演出も全部最高でした。ありがとうございます。

はい、ええでね、その「20周年、私いたいと思います」と言った時に、「皆さんに20周年までヲタ卒できませんよ」ってその時言ったんですけど、ちゃんとヲタ卒しないでくれて、残ってくれてる方はありがとうございます。

その先で、AKBとか私を知ってくださった方も本当に本当に今ここで一緒に過ごせていることが幸せだなと思うので、ありがとうございます。

でもね、その話をした時に、「嗚呼、じゃあみーおんがやめるまでは俺もヲタ卒できないな」とか「もうみーおんが生涯最後の推しだよ」って、けっこう言ってもらえることが多かったんですけど、最近新しい推しメンの方を見つけられて皆さん、凄く楽しそうにヲタ活をしてる姿をよく見かけます。(笑)

あのね、私は昔からけっこう「AKBをずっと好きでいて欲しい」って言うタイプで、「全然何人推しがいても構わないよ」って、やっぱ言ってきたんですけれども、構わないんですけれども、私がアイドルをしてる限りは是非私のことを一番にだけしといてもらえると嬉しいなと思います。いいですか?

※客「はーい!」

ありがとうございます。

ええ、これからもAKB48そして向井地美音の応援をよろしくお願いします。

今日は本当にありがとうございました。

(2025年3月31日、AKB48劇場、「ここからだ」公演)

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