十夢へ

むか~し、むか~し。これは私が小学生の頃のお話です。

父親と十夢と私の3人でテレビを囲み、ポケモンのゲームを一緒にしていましたね。

ポケモンのタイプの相性を理解してない私に対し、「このポケモンは強いんだよ」とか「これは伝説のポケモンだから強いんだよ」などとうまく私を誘導し、自分が有利になるような詐欺まがいな言葉を並べ、相性最悪な布陣の私を秒殺し、負けて泣きじゃくる私に対して「惜しかったね、もう少しだったのにね」などと微塵も思っていない励ましの言葉を連ね、憎たらしい顔でケラケラ笑っていたことは二度と忘れません。(客笑)

またその頃、父親と母親の夫婦喧嘩が頻繁にありましたね。

いつもきょうだいでそばから見ていましたが、明らかに悪いのは母親でした。

そのため、私たち子供3人は父親の味方をするのですが、十夢が「小麟はママと同じAB型なんだからママの味方につきなよ。十夢とオレはB型だからお父さんの方の味方につくね」と一方的に小麟を母親の仲間にして、悪の軍団と決めつけ、小麟を笑っていたのも覚えています。(客笑)

私が中学生の頃に、何が原因かは忘れましたが喧嘩になった時、私の脛(すね)に脱毛テープを貼り付け、私が激痛に耐えながら剥がしているのを横でゲラゲラ笑って見ていたことも二度と忘れません。(客笑)

十夢は今まで私と小麟のいい見本をしてくれています。

私は十夢が楽しそうに中学校に通っていたのを見て、同じ中学校に入りたいと思い、そのおかげで今があります。

きっと、小麟も十夢が楽しそうにAKBで活動しているのを見て、AKBになりたいと思ったのでしょう。

実際に2人の武藤姉妹のSHOWROOMは楽しそうで、いつも隣の部屋で耳を澄まして聞いております。

最後になりましたが、25歳のお誕生日おめでとう。

これからも私たちの姉として輝いてください。

いつもありがとう。そして、これからもよろしくお願いします。

武藤十夢の弟、兼、武藤小麟の兄より

(2020年1月8日 AKB48劇場 チームK「RESET」公演)