奈和へ

23歳のお誕生日おめでとう。

奈和がファンの方に「お手紙はちゅりさんで」と指名してくれたと本人に聞きました。(客笑)

だから直接「何書こうかなー」と話してみたら「感動的なこととか面白いこととか意識しなくていいですよ。とりあえず『好きだよ』って書いといてください」と言われたので、とりあえず書いておきます。好きだよ。(客笑)

古畑奈和「いやいや、とりあえずの「好き」はいらないっす」
高柳明音「好きだよ」
古畑奈和「あーありがとうございます。嬉しいな」

ここからはちゃんと書きます。

奈和にお手紙を書くのは2回目かな?

最近より一層一緒に過ごす時間が増えて、お仕事以外の話もするようになって、ここ数ヶ月でもまた意外な一面が見れたりして、奈和と過ごす時間は今でも新鮮に思うことが実は最近多いです。

奈和は人との距離がめちゃくちゃ近い反面、絶対的なパーソナルスペースがあって、そこには誰も踏み入れさせないっていう雰囲気があったり、私生活もあまり見せないし、まぁ割と謎多いよねってメンバーにもよく言われてて、確かにって思ってたんだけど、でもそこに最近少しずつ入れてくれるようになりました。

2人でご飯に行って、くだらない話をしたり、まぁまぁ真剣な話もしたり、ホテル泊まりの時はお互いの部屋に行って、2人ベットの上でダラーっとしながらバラエティ番組を見たり、あと最近敬語が減って話してくれるようになったし、私もまぁパーソナルスペース強めの人間だけど、気づいたら奈和に対してはなくなってて、自分でもビックリしてます。

これも理由の1つ、奈和が「FRUSTRATION」のセンターになって、きっと色んな意見とかぶつけられたと思うけど、「私は私にしかできないセンターになる」って自分を貫く、そうやって強く持てることは私にとっては簡単なことじゃなくて尊敬するし、そういうところのリスペクトもあった上でなのかもなって思いました。

SKE48にあった色々なしがらみや当たり前や暗黙の了解とか正面突破でぶっ壊していって、それを大人たちに新しい魅力として認めさせたのはけっこうSKE48の歴史の中では革命だったと思います。

私はルールに縛られるタイプだから純粋に凄いなって思ったし、素直におめでとうって伝えられました。

でもたまに頭のネジが飛んだ発言とか行動するから焦ることもあるけど、そこはしっかり大人としてフォローしてるつもりです。

ぶっ飛んでる話のついでにミッドナイトの時にいきなり「ちゅりさんはSで始まりたいですか? Mで始まりたいですか?」って(客笑) 急に聞かれた時は「んー、ちょっと待って。日本語喋って」って思いました。

高柳明音「ほんとに急だったから。始まり?とか終わり?とかあるの?って思ったんだけど、ああいうことでした」

あと、あれっ?いま私、口説かれてる?って思わせる天才すよね。たまに嫉妬みたいな、なんか言葉を言い出す可愛さとか、きっとこういうところの奈和にファンの皆は振り回されてるんだなって思いました。

今回このタイミングで私に手紙を書いて欲しいって思ってくれたのは卒業が決まっているからっていうのが大きいと思うけど

古畑奈和「卒業前だったんですよ。発表前」
高柳明音「えっ?」
古畑奈和「発表前に言ったんです。だから私も奇跡かと思いました」
高柳明音「そうなの? 急に生誕祭決まったじゃないですか」
古畑奈和「でも相談してたのはずっと前だったから」
高柳明音「そうなんだ。普通に博多で「奈和、生誕決まったね」って言ったら「多分ちゅりさん手紙ですよ」みたいな。待って、聞いてない、聞いてない。ほんと3日ぐらい前に。うそ?うそ?って。急に書いたんです」
古畑奈和「ギリギリだったからね、お知らせしとこうと思って」
高柳明音「そうだったの? 卒業前から選んでくれてたんですね。ありがとうございます」

でもね、奈和は今まで誰が卒業しても、仲いい子が卒業しても「寂しい」と言っているところも泣いている姿も見たことがありません。私は今まで何人ものメンバーをワンワン泣いて見送ってきたから素朴な疑問として「何で?」って前聞いたことがあります。

「仲がいいメンバーは辞めてからもきっと会うから。会えなくなるわけじゃないから」って返ってきました。じゃあ私の時も泣いてくれないんだなって思ってたんだけど、いざ私が卒業発表した瞬間、奈和は、DMMで確認しましたが、遠い宇宙でも眺めるかのような表情をしてました。(客笑)

高柳明音「マジでどこ見てるかわかんなかった」客笑
古畑奈和「違うんですよ。絶対にDMM抜かれるだろうなって予感がしたんですよ。予感がしたからちょっといい顔残しとこうと」
高柳明音「いい顔してなかった。マジで宇宙行ってたから、あれ」
古畑奈和「宇宙行ってました? 違う、どういう表情していいかわかんなくて。涙は出てないから、でも笑ったら失礼やなと思って。ごめんなさい。宇宙見ちゃった」
高柳明音「何で笑うっていう選択肢があるかもわからんけど」
古畑奈和「ごめんなさい、宇宙見ちゃった」

そんな宇宙でも眺めるような表情をしてて、とても笑いました。感情消えてましたね。

だけど、最近会話の流れで「私の時もどうせ泣かないんでしょ?」って軽く聞いてみたら、前とは違う意外な答えが返ってきました。あー奈和っぽいなって思ったんだけど、覚えてない。

古畑奈和「多分言ったら思い出します」
高柳明音「まぁでも書いてないです」
古畑奈和「えっ?」
高柳明音「言われたくないかなと思って」
古畑奈和「言ってください、全然」
高柳明音「多分言わないです」
古畑奈和「モヤっと」

でもこれが本当の理由なんだなと思いました。

腑に落ちる理由ではあったけど、私の中では割とその理由で悲しくさせない、しないようにしてるっていうのはなんか納得がいかなかったので…

高柳明音「思い出せない?」
古畑奈和「お願いお願いお願い」
高柳明音「なんか、手紙に書いてないこと喋りすぎてるんだけど」
古畑奈和「お願いお願いお願い」
高柳明音「ちゅりさんにはもっと仲いい子とか親しくしてくれてる子がきっといるから、私なんかが泣いて、寂しいとか言って」
古畑奈和「あっ、言いました」
高柳明音「気使わせたくないみたいな」
古畑奈和「はい、そうです」

そう、みたいなこと言ってて、私はなんか「寂しい」って言ってくれないのは嫌だなと思ったので、そんな理由で感情や気持ちをまた宇宙に飛ばすのはやめてください。(客笑)

古畑奈和「はい、素直になります」

私はただただ私のために涙を流す奈和を見てみたいです。フラグじゃありません。演技は嫌です。

私は卒業まであと5ヶ月で、きっとあっという間だと思うけど、まだまだ楽しい思い出一緒に作りたいのでよろしくね。

卒業してからもよろしくね。

そしていつか私たちの夢である熊本、馬刺しでお腹いっぱいの旅しようね。

卒業したらお酒の飲み方教えてください。

古畑奈和「教えます」

それでは、23歳の1年も奈和にとって幸せの大きい1年になりますように。

高柳明音より

(2019年11月10日 SKE48劇場 チームKII「最終ベルが鳴る」公演)