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西潟茉莉奈が荻野由佳に送ったお手紙全文 (荻野由佳 卒業公演)

由佳ちゃんへ

私が26年間生きてきた中で一番来てほしくない日がとうとう来てしまいました。

由佳ちゃんが卒業を決めてから、私が「やめないでー」と言い続けても由佳ちゃんは卒業をやめてくれませんでした。本当に本当に寂しいです。

由佳ちゃんの存在を初めて知ったのは7年前のバイトAKB最終オーディションに向かう電車の中でした。

「なんて可愛い! なんて顔が小さい! なんてスタイルがいい女の子がいるんだろう」

見るからにアイドルでした。

隣にいるのはもしかしたらマネージャーさん?と思っていたけど、会場に着いた時にパパだったと気づきました。

そこから第2回AKBドラフト会議と続き、NGT48に2人で指名をいただき、同じ日に新潟へ引っ越すことになりました。

隣同士で部屋を借りて心強かったけど、私の部屋に呼んでもテレビに向かって体育座りで何も話さなかった年下の由佳ちゃんと仲良くなれるのかちょっとだけ不安でしたが、由佳ちゃんのパパとママが新潟に来るたびに私のことを誘ってくれて、ご飯を作ってくださったり、一緒にお買い物に連れて行ってくれて、由佳ちゃんとの距離を縮めてくれました。

そして振りを覚えるために使うポータブルDVDプレーヤーを買ってくださったり、本当に本当にお世話になりました。

本格的な仕事も始まり、レッスンに行ったり帰ったり、プライベートでも一緒にいる時間が長くなり、2人で新潟を歩いていると声をかけられることもあり、「荻野由佳ちゃんですよね? 隣にいる人はマネージャーさんですか?」と聞かれたこともありました。

新幹線で新潟向かうために駅で待ち合わせをしていてもなかなか来ないと思ったら新潟方面じゃなくて東京方面の新幹線に乗っちゃったと由佳ちゃんから連絡が来て、私とよく似ていて、気が合う理由もその時わかったような気がしました。

右も左もわからなかった新潟での生活だったけど、右見ても左見ても何も変わることなく由佳ちゃんは私の隣にいつもいてくれました。

私が落ち込んでいる時も由佳ちゃんは一番の味方でした。たくさん苦しくても傷ついても私のそばから離れることはありませんでした。

毎日のように連絡をくれて、いつも明るく励ましてくれた由佳ちゃん。今私がこのステージに立てているのは由佳ちゃんがいたから。

たくさん今までつらい思いをさせてしまってごめんね。

自分を見失うことなく前を向いて進んでこれたのは由佳ちゃんが一緒にいてくれたから。

引きこもりの私を外へ連れ出してくれたり、占いに行ったり、焼き鳥を食べたり、カメラを持って遊園地に行ったり。連絡取れなくてパパに怒られたこともあったね。

NGT48に加入してから6年半色々なことがありました。楽しいこと、嬉しいことばかりじゃなくて、悲しいこと、悔しいこと、苦しいこと、色々なことを乗り越えて由佳ちゃんとの絆が深くなり、もっともっと仲良くなれた気がします。

由佳ちゃんに頼ってばっかりだったけど、由佳ちゃんと一緒に新潟に来ることができて本当に良かった。

由佳ちゃんと出会えて本当に本当に幸せでした。

私の人生、これからも荻野由佳は必要不可欠な存在です。

私の思い出のほとんどは由佳ちゃんです。

西荻は永遠です。

たくさん幸せになってね。

由佳ちゃんのご家族の皆さん、由佳ちゃん推しの皆さん、ありがとうございました。

そして由佳ちゃん、ありがとう。

最後にちゃんと言わなきゃだね。卒業おめでとう。

誰よりもあなたが大好きでした。

西潟茉莉奈より

(2021年11月8日 NGT48劇場 荻野由佳卒業公演)

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