アイドルになって初めて迎える誕生日ですね。にゃんさん、17歳おめでとう。

家では娘のことを「にゃんさん」、私のことは「かー」と呼び合っているので、今日はいつものように「にゃんさん」と呼ばせてね。

思い起こせば小学校卒業の時に、かーに「12年間育ててくれてありがとう」と感謝の手紙をくれたよね。

手紙の3枚目にたった二行、「私はお母さんに隠している夢があります。それはHKT48になることです」と書いてあり、声が出ないほどビックリしたのを覚えています。

HKT48がテレビに出ると録画して毎日毎日繰り返し見て、元気をもらっていたけど、まさかこんな夢を持っているとは全く知りませんでした。

この夢は私と娘だけの秘密で、時は過ぎ、中学2年生になり、「HKT48・4期のオーディションを受けたい」と言い出し、まだこの夢は続いていたのかとビックリしました。

最終オーディションまでは行きましたが残念ながら残念な結果になり、「アイドルになりたいなら他にもオーディションあるじゃない」と言うと「私はHKT48じゃないと受けたくない」と言い、そこから2年。高校1年生の春、「5期のオーディションを受けたい」と言われ、「まだ諦めてなかったの?」とビックリしました。

その時は15歳。「これがダメならもう諦めて大学受験一本で頑張るから、自分が次に進むために受けさせて」と言われ、「まぁどうせ受かるのは難しいから次に進むためならね」と受けるのをOKにしたオーディション。メンバーさんを近くで見たくて行った説明会。

世界で一番大好きなHKT48に近づきたい一心で二次、三次と合格し、あれよあれよとセレクションへ。

「受かったよ」と電話があり、「おめでとう」と言いながらも喜びより不安で涙が止まりませんでした。

合格してから活動していくにあたり、色々なことが変わり始め、夢を掴むためには諦めなくてはならないことがあること、今までの生活が変わってしまう怖さに、頑張りたい反面、体調を崩してしまったね。

具合が悪くてトイレから何時間も出ない日が続き、「もう頑張らなくていいよ」と言ってあげるのがいいのか、「せっかく掴んだチャンスなんだからしがみつきなさい」と言うのが正解なのかわかりませんでした。

15歳にして将来について真剣に考え、あの時は本当に本当に苦しかったね。

凄く悩み、5期生最後の14人目になったけど、あのとき本気で夢に向き合った分、自分で決断できてからのにゃんさんは前だけ向いて本当に強くなったよ。

にゃんさんの成長や頑張っている姿をいつもそばで見れて、かーはとっても幸せです。

サポートしていくのは大変な時もあるけれど、かーの生活は楽しみと幸せでいっぱいだよ。

頑張り屋のにゃんさんは私の自慢で、かーはにゃんさんの世界で一番の応援者だよ。

これからも自分で選び取った夢を思いっきり好きで楽しんで欲しいです。

最後になりましたが、娘のことを応援してくださるファンの皆様、いつも温かい声援をありがとうございます。まだまだ未熟な娘ですが成長していく姿を見守ってください。

スタッフの皆様、先輩方、こんな娘をいつも支えてくださり本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いします。

5期生の皆へ。この14人だったからこそ娘はやってこれると思います。この素晴らしい出会いに感謝しております。ちょっと面白い子ですが、これからも末永くどうぞよろしくお願いします。

今日はこのような心のこもった素敵な生誕祭をありがとうございました。心から感謝しております。

にゃんさんが大好きなかーより

(2019年9月15日 スカラエスパシオ 研究生「脳内パラダイス」公演)