なぁちゃんへ

なぁちゃん、22歳のお誕生日おめでとう。

なぁちゃんと初めてちゃんと関わりを持ち始めたのはもう6年も前になります。

華奢な体に色白な綺麗なお顔。黒髪のロング。お人形さんみたいに可愛くて、超が付くほど真面目ないい子で、正直自分とは真逆の人間だなと思いました。

他の子供子供したメンバーに比べてしっかりした印象があったから最初はどう話していいかわからず、距離を縮めるのに少し時間がかかった覚えがあります。

そんな時になぁちゃんが私にかけてくれた言葉。

「峯岸さんに踊って欲しい曲があるんです」

研究生としてスタートを切ったものの、どう振る舞っていいかわからなかった私に存在する意味をくれたこの言葉にどれだけ救われたかわかりません。

公演後、ステージで1人全力で踊ったあの日から「皆のために生きよう」って思えたのはなぁちゃんのおかげだよ。

それからチーム4として活動していく中で、なぁちゃんの凄いところをたくさん見てきました。予習復習を欠かさないところ、誰に対しても真摯に向き合うところ、自分に厳しくストイックなところ、そして何より圧倒的なオーラとパフォーマンス。完璧と言っていいなぁちゃんだからこそ、周りが思う岡田奈々像を重荷に感じることがあったんじゃないかな。

私はそんななぁちゃんが悩みを打ち明けてくれることが本当に嬉しくて、弱さを見せる度に愛おしく、守りたいと思うようになりました。

なぁちゃん、弱いことは悪いことじゃないんだよ。その影の苦しみがあるからこそ、なぁちゃんは儚く、キラキラ眩しいんだと思います。

今や誰もが認めるAKBの中心のメンバーになったなぁちゃんだからこそ、心細くなった時は皆に頼って欲しいです。メンバーも、スタッフさんも、ファンの皆も、なぁちゃんが完璧だから好きなわけじゃないよ。なぁちゃんの全部をひっくるめて大好きなんだからね。

度重なるメンバーの卒業で心細かった私に「みぃさんの卒業は絶対に見送ります」って言ってくれてありがとう。私からの最後のお願いは、私の卒業ソングがあるとすれば隣にいてくださいってこと。

これからのAKBは任せたよって言いたいけど、なぁちゃんの思うように楽しく活動を続けられることが一番だと思うので無理だけはしないように。

今でも、これからもずっとずっと見守ってるね。

出会えて良かった。

峯岸みなみより

(2019年12月13日 AKB48劇場 チーム4「手をつなぎながら」公演)