どんちゃんへ

19歳のお誕生日おめでとう。

まさか私がどんちゃんへのお手紙を書くなんて思ってもいなかったし、意外だなーと思いますが、ちょっとだけお時間をください。

ドラフト会議の後に「SKEにSKEガチヲタが入ってくる!」と聞いて、どんな子なのかちょっと不安だったのと、応援している側とアイドル側は思ってるよりも全然違うからギャップに耐えられなくて、すぐ辞めちゃうかなって思ってました。

でも、そんなことありませんでした。

ずっとSKEを応援してくれていたからこその視点もあるし、今のSKEにはとっても貴重な存在です。SKEに対する愛は誰よりも強いと思います。

今ではチームEの副リーダーになったり、ネクストポジションに入ったりして、順調そうに見えるけど、そうでもないのかなーって見ていてなんとなく感じます。どんちゃんにはもう一段上のステージに進んでほしい。私はそう思います。

だって、真剣に取り組んだら評価をしてもらえること、自分の殻を破ることを『女芸人No.1決定戦 THE W』で証明してくれたから。どんちゃんにとって去年で一番大きい出来事だったんじゃないかな。

この企画に出ませんか?ってメンバー全員に連絡が来たけど、手を上げたのはどんちゃんだけ。

平等にチャンスが来たのに、お笑いというジャンルに挑戦するのが怖くて、どんちゃん以外はチャンスを掴もうと、一歩踏み出すことが出来ませんでした。

テレビに出たい、賞金がほしいという理由だったかもしれないけど(客笑) 立候補したことに意味があったと思う。

そして、練習など密着するはずのAKBINGO!のスタッフさんが名古屋に来る経費がないとのことで、撮影を頼まれて、密着することになりました。

あの時はけっこう厳しくアドバイスというか指導をしてごめんね。

軽い気持ちで「全然撮影しますよ」ってお仕事を受けたけど、どんちゃんの姿を見ていて挑戦するからには本気でやって、勝ち残ってほしいという気持ちが強くなったし、他のグループの挑戦者たちには負けて欲しくないって思ってしまったんだよね。

アイドルがやることじゃないのにどんちゃんが一生懸命汗をかきながら、声を枯らしながら真剣に練習をして、向き合っている姿を見て、私も何か支えてあげたいなって思って衣装を作りました。

朝方まで練習をして、車でオーディション会場の大阪まで行ったりもしたね。もうなんだか懐かしい話に感じちゃう。

途中で逃げ出したり、リタイアも出来たのに、本番しっかりとやり遂げていた姿を舞台袖から見ていて本当にかっこよかった。

後輩が一生懸命な姿を間近で見るのは久しぶりだったので、個人的にとってもパワーをもらったし、どんなことでも恥ずかしがらずに熱い気持ちを持って取り組む後輩がいることにSKEらしさも感じて安心しました。

どんちゃんはこの企画で成長したと思うし、自分の可能性を広げられたと思うので、これからも色んなことにチャレンジしてほしいです。

あとは、あまり自分のことを話したり、発信しているイメージがないので、悔しいことは悔しいとか、もっと自分の気持ちをファンの人に伝えてあげてほしい。このあときちんと伝えてね。

周りのことが見れる子だし、周りを気にしてくれているのはどんちゃんのいいところでもあるけど、もう少し自分のことを集中していいと思うよ。バックアップしてくれる佐野市もいるし、さのまるもいるし。どんちゃんは個性がしっかりあるんだからもったいないよ。

もしも今年またお笑いに立候補するなら全力でサポートするので一緒にリベンジしましょう。

19歳のどんちゃんに期待してるし、活躍を楽しみにしています。

本当にお誕生日おめでとう。

松村香織より

(2018年5月8日 SKE48劇場 チームE「SKEフェスティバル」公演)