美瑠へ

2ヶ月前だけど、お誕生日おめでとう。

卒業したのに手紙を書かせてもらえるなんて思っていなかったので凄く嬉しいです。

美瑠とは高校3年間同じクラスでずっと一緒で。1年生の頃はずっと「美瑠さん」って敬語で言ってたけど、クラスの子に「同い年なのに敬語?」って笑われてたことを覚えています。

美瑠もずっと「タメ口でいいよ。美瑠って呼んで」って言ってくれてたけど、「1期生様にそんなことできない」って思ってたのに、いつからかタメ口で「美瑠」って呼んでて、お手紙を書くような仲で。それは美瑠が私との壁を壊してくれたから今の関係があるんだなって思っています。今の関係を築き上げてくれてありがとう。

昔はホテルも相部屋だったけど、チームが離れてなかなか相部屋になることはなく、それでも美瑠は朝一番の握手会だろうと、朝が早かろうと私の部屋に来てくれて、上半身裸でパンツ一丁で1つのベッドで寝たよね。風邪ひかないでね。

凄く寂しがり屋で、涙腺がゆるゆるで、甘えたさんな美瑠って思ってる方が多いと思うけど、近くで見てきた私には美瑠は凄く真っ直ぐで、素直で、かっこよくて、しっかりしてて、強い人だって思っています。美瑠も「そんなことない」って思うかもしれないけど、私はそう思います。

「できない」って言うけど、最後には必ず完璧にこなすし、次の日が久しぶりの公演だったり、ライブだったりすると朝早くからだったり深夜までだったりできるまで1人で練習してるのを知っています。

昔に私が新曲の練習をしに行くと、1人でその新曲を練習している美瑠がいました。「次の日が歌番組での披露だから練習しに来た」と。

でも「いつも踊ってるはずなのになんで?」と聞くと、「誰よりも上手に踊りたい。この子はこういう風にここは踊ってるから、私は違う風に踊ってみせたい」って言って映像を確認しているのを見てると、「あー、だからセンターなんだ、この人は」って感じました。

舞台が決まったとき、「私はセリフ覚えられないし、不安」って言ってたよね。でも舞台の本番を全部終えて帰ってきたとき「凄く褒めてもらえた! 舞台楽しい!」って嬉しそうに話している美瑠を見て、私も凄く嬉しかったよ。

美瑠にできないことはない。できないと思っていても必ずできるまでやり遂げるから。皆が思っている何倍も努力をしていて、不器用なところもあるかもしれないけど、ちゃんと皆のことを見てくれていて、人思いで、心配性で、凄く優しいんだよ。

たくさんのプレッシャーの中でNMBの中心にいてくれてありがとう。これからも私は何があろうと美瑠の味方です。これからは友として美瑠のそばにいさせてください。

今までの美瑠との思い出は必ず笑って幸せでした。これからもたくさん幸せな思い出を作っていこうね。

私が卒業発表する前の日、泣きながら電話をくれて、たくさん勇気をくれました。たくさん優しさをくれました。たくさん助けてくれて、たくさん笑って、たくさん笑わせてくれて、たくさんの愛をくれて本当に本当にありがとう。愛しています。

古賀成美より

(2019年12月6日 NMB48劇場 チームM「誰かのために」公演)