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父・母からのお手紙全文 (村雲颯香 19歳の生誕祭)

颯香へ

お誕生日おめでとう。

去年まで家族で誕生日を祝っていたのに、今年こうして手紙を書いているのはなんだか不思議な気持ちです。でもたくさんの方にお祝いしてもらえるのは本当に嬉しいことですね。

1年前のオーディションの日から新潟に引越しするまでの間は高校卒業前に颯香が家を出てしまうのが信じられず、寂しさに涙ぐんだこともありました。

お姉ちゃんと同じように自宅から通える大学に進学するものと考えていたので、まだしばらくは家族5人で暮らせると思っていました。

引越してからは人見知りの颯香のこと、メンバーやスタッフの方々と仲良くできているのか、握手会などでファンの皆様とうまく話せているのかと心配してばかりでした。でも最近は目に見えて笑顔が増え、元気に楽しくやっているみたいで安心しています。

「強く優しく正直に」と育ててきたつもりでしたが、全く想像もしていなかったアイドルという道に進んだ今となってはもっと今の仕事に役立つスキルや生活習慣を与えることができたのではないかと考えたり親として後悔する部分もあります。

これからもNGT48の活動を続けていく中ではうまくいかないこと、理不尽なことがたくさんあると思います。そんな時でもAKB48グループという恵まれた環境の中で活動できてること、そして応援してくださるファンの方々がいることに感謝を忘れずに自分の選んだ道を真摯に歩んでいってください。

最後に、颯香のために立派な生誕祭を開いてくださった生誕委員の皆様、温かい声援を送ってくださるファンの皆様、いつもお世話になっているメンバー、スタッフの皆様、本当にありがとうございます。

なかなか感情を表に出せない不器用な娘ですが、これからも颯香の成長を見守っていただけると嬉しいです。

颯香19歳おめでとう。たまには秋田帰ってきてね。

父・母より

(2016年7月5日 NGT48劇場 「パジャマドライブ」公演)

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